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起業前にやるべき10のことって??

起業したいけど、自分にできるだろうか……。
そんな不安や自信のなさを感じてしまうこと、ありませんか?
起業には特別なスキルや才能が必要だという思い込みで、引っ込み思案になってしまう人も多いはず。

6月27日に開催したイベント 「『凡人起業』著者が語る起業前にやるべき10のこと」 に、自ら「自分は凡人だ!」とアピールする小原聖誉さんが登壇! 2019年3月に「凡人起業 35歳で会社創業、3年後にイグジットしたぼくの方法。」を出版した小原さんは、よく「アナタは凡人じゃないね」というフィードバックをもらうそう。しかし、小原さんにとっての凡人というのは……

「朝6時にアラーム設定しても2度、3度寝してしまう」
「お酒を飲んだあとにラーメンは食べないぞ!と決めても、ついつい帰りに食べてしまう」

など、自分で決めたルールを実現できない人のことをいうのだそう。

 

イベントのゴールは知るコト・検討するコト!

今回のイベントで持ち帰って欲しいコトはこの2つ。

①成功・失敗事例をリアルに知る
②応用し起業をリアルに検討する

小原さん:「僕がいま出資している22社は、ほとんどが起業したばかり。起業したときに大切なのは、成功を目指すことよりも、失敗しないことだと思います。どうやったら失敗しないで起業できるか? 今回のイベントを通して、リアルに考えて欲しいです。」

 

小原 聖誉氏(株式会社StartPoint 代表取締役/起業家・エンジェル投資家)

35歳で起業し、3年後には自社を大手企業にイグジットした小原さん。現在はエンジェル投資家として多くの企業を支援されています。
著書:「凡人起業 35歳で会社創業、3年後にイグジットしたぼくの方法。」
書籍詳細


まずは小原さんのサマリーを簡単にご紹介。
2001~2012年は武者修行時代。2012年に起業を決意し、起業準備に入ります。そして2013年1月に起業。2013年12月に資金調達。2015年4月にバイアウト。

小原さんが起業前の「武者修行時代」にやっていた仕事は、後の起業と関係することだそうです。これが失敗しない起業のひとつだとか。
小原さん:「自分の強みや経歴、業界の人脈を活かした起業というのは、すごく大切。そのなかでも重要なのは‟業界の読み解き“をしていくことです。」

エンジェル投資先22社の観察

⼩原さんが投資している22社のうち、残念ながらうまくいっていないところもあるそうです。その共通点を教えていただきました。

●定期の自主報告がない!
報告すると突っ込まれると考えてしまいがちですが、シード期の株主は応援団だと思ってください。起業家自身の整理とペースメーキングのために利用すべきです。良いことも悪いことも積極的に開示していき、株主を巻き込んでいきましょう。

●見込みが弱い起業家が多い!
資金調達や売り上げ利益の「管理角度」が弱いです。特に「資金調達」の温度感が低いと死活問題に!

●読み解きが甘い!
起業をする際、これまでの経歴が活かされない事業を選択してしまうと、ほぼ0から業界人脈や業界理解をしていくので、トライ&エラーが多くなってしまいます。また、事業トラクションが出せず、次の資金調達で詰まることも……。

●タイミングが悪い!
該当領域全体が伸びている、国の成長戦略に則っている領域でも、その領域を読み解けなければ、タイミングを活かしきれません。

以上が、投資先から考察したダメな事例の共通点でした。

それでは、小原さんの唱える起業条件とは何でしょうか?
ポイントは3つ!

①業界の読み解き ②タイミング ③やりきる力

この3条件が揃う見込みがない起業は危険だそうなので、要注意です。

小原さん:「一流の人というのは、才能がある人じゃない。努力を継続してできる人が一流になりやすい。起業家のスペックが高くても、読み解ける市場でなければ参入タイミングの見極めから難しい。結果、うまくいかないから報告しづらい。悪循環に入ってしまいます。」

そしていよいよ「起業前にやるべき10のこと」へ!

①平日毎朝6時には起き、起業準備時間を作る(休日は休む)
集中力でなく継続力が大事! 会社へ行く前に起業準備を「継続して」やっていきましょう。

②起業SWOTを作成する(自分自身の経験/強み・業界の過去と未来)
SWOT分析をし、この業界にどんなパラダイムシフトが起きそうなのか探していきます。

③パラダイムシフトからホワイトスペースを探す。Googleアラート設定
大企業がやりたくてもできないことを探せると最高! ホワイトスペースに関連したキーワードをGoogleアラートに設定しましょう。

④参入業界のカオスマップを作成・ベンチマーク企業・海外トレンド調査
上記の③をすることで、オリジナルのカオスマップが作成できます。ここまでやるとだいたい情報がまとまってきます。

⑤最初は匿名でもいいのでSNSでアウトプット発信、キーマンに会う
起業準備2ヶ月目くらいから、匿名でもいいのでアウトプットしていきましょう。業界のキーマンからコンタクトがきやすくなります。

⑥業界読み解きが進んできたら、起業志望の「社外の仲間」を探す
社外の仲間を探しましょう。業界問わず、起業したいコミュニティに入っていくのが、結果としてスキルアップになります。

⑦起業メンターを探し、自主的に毎月レポートを提出する
ほとんどの方がこの工程をやらないのですが、とても大事なので実践あるのみ!

⑧社長に起業しようと思っている旨を伝え、協業を模索
中規模の会社じゃないと難しいかもしれませんが、社長に相談してみましょう。協業した方が良いです。そして起業したあとに週2日でもいいから仕事をもらえたらありがたい。やめたあとのライフラインを保てます。

⑨副業を行い、起業後に収益を確保するイメージを持つ
昔よりいまは副業しやすいので、起業準備しながら副業しましょう。起業したあとに収益を確保するため、自分で営業していって、売り上げを立てていくイメージを持つとGood!

⑩政策金融公庫に無担保無保証でいくら借りられるか確認する
政策⾦融公庫は無担保無保証なのでできるだけ⼤きくお⾦を借りた⽅が良いです。

以上、「起業前にやるべき10のこと」でした!

起業するにあたり、必要なことは「やりきる力」とおっしゃる小原さん。
ライフワークに「起業前にやるべき10のこと」を取り入れて、ゴールまでやりきっていきましょう!

 

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