スタハマガジン|TOKYO創業ステーション 丸の内 Startup Hub Tokyo

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TOKYO創業ステーションの先輩起業家に聞く!スタView!#1

スタView!とは、TOKYO創業ステーション(以下:TSS)を利用して起業した”先輩起業家”をお招きし、起業のアイデアを実際に事業化するまでの道のりをコミュニティマネージャーがインタビュー形式で紹介するイベントです。


今回登壇してくださったのは、株式会社NEWTRAIL 代表取締役の横山 龍太郎さん
取り組まれている事業について、そしてTSSをどのように利用されたのか、また役に立ったサービスなどについてお伺いしました!
 
▼スタView!の詳細はこちら

startup-station.jp

 
起業家プロフィール



横山 龍太郎氏(株式会社NEWTRAIL 代表取締役)

大学卒業後ユニリーバ・ジャパン株式会社入社。シンガポール法人所属時に貿易業務に関わり、日本の生産品の海外市場でのチャンスを再認識。9年間の勤務を経て2021年8月に退社。
2021年10月に輸出商社、株式会社NEWTRAILを設立。日本産のフルーツを海外富裕層やレストランに向け販売している。

株式会社NEWTRAIL【URL】https://www.newtrail.co.jp

 

横山さんの起業までのながれ

2021年4月 TOKYO創業ステーションのメンバー登録
2021年6月 TOKYO起業塾に参加
2021年6月 連続プログラム TOKYO-DOCAN 11期に参加
2021年8月 脱サラ(9年勤めた外資系メーカーを退職)
2021年8月 起業相談を利用
2021年10月 株式会社NEWTRAILを設立
2022年2月~ プランコンサルティングを利用

事業内容について教えてください

横山さん「株式会社NEWTRAILは、国内事業者の海外販路を開拓するサポートを行う会社です。2023年3月現在、まずは事業対象を国産フルーツに絞り、15の農家さんの商品を直接海外に輸出しています。

AIBA認定貿易アドバイザーであり、外資系企業で国際取引・マーケティング・セールスの経験を活かしてビジネスを形作ろうとしています。

強みとしては、市場からの仕入れではなく、直接農家さんから一番フレッシュで完熟している状態の商品を仕入れ、Eコマースなどを通して農家さんのこだわりや想いも伝えながら、海外のお客さんへ高品質な商品を届けられることです」

農家さんとの関わりはどのように築かれたのですか?

横山さん「インターネットで探して連絡をしたり、人から紹介してもらうなどの繋がりもありますが、基本的には農場まで直接足を運び、会っていただけるようお願いして、話を聞いていただくという努力をしました。

断られることももちろんありますが、一方で「輸出に興味があるんだよね」「新しいこと始めたいと思っていた」と言ってくださる農家さんも多くいらっしゃいました」

起業を意識したのはいつからですか?

横山さん「大学生の時です。自分のビジネスを作りたいと漠然と思い、友人とビジネスコンテスト等に出たりしていました。

昔から自分で何かを作るのが好きで、誰かが作った箱で働くよりも自分で箱を作りたいと思ったことがきっかけです。

ですが、まずは社会のしくみを知るために大学卒業後は就職し、会社員として働いている間も何かきっかけはないかなと探っていました」

TSSに登録した当時、起業準備はどのくらい進んでいましたか?

横山さん「ほとんど何も準備できていませんでした。ふんわりと海外に対して日本の企業や事業者が進出するためのをサポートしたいという想いだけがある状態でした。

ただ、会社員として激務に追われていた中で起業準備をするのは不可能だったので、何も身に着けずに会社を辞め、起業準備に舵をきったことは後悔していません」

TSSを利用している期間はどのくらいですか?

横山さん「起業前から起業にあたり、半年ほど利用しています。私はヘビーユーザーで(笑)、ちょうど明日(※イベントの翌日)もプランコンサルティングを予約しています。

現在は助成金の申請を目指すため、事業計画のブラッシュアップの相談をしています」

TSSで役立ったサービスはなんですか?

横山さん「特に勉強させていただいたのは「TOKYO-DOCAN」というグループセッションでした。2か月にわたるカリキュラムで事業内容から考え始め、ピッチまで作成する連続プログラムです。何も考えていなかった自分がビジネスの方向性を絞るのにとても役立ちました。

印象に残っているのは、事業ドメインを絞り込んで行くときに、自分の好きなものと嫌いなものを漠然と出し、共通性を見出して方向性を決めていくワーク。「事業アイデアは何回でもピボットをしてもよい」ということだったので、私も最初のほうはまったく違う事業アイデアをみんなの前で発表していました。

また、スタッフさんが親身にご相談に乗って下さり、メンターのように教えていただいていたことも、とても助かったことのひとつです」

起業してわかる、起業に必要な要素はなんですか?

横山さん「当たり前すぎることだと思いますが、「ある程度固い売上の目途」「客先/売先」「資金」「人脈」この4つだと思います。

起業する前は「キャッシュフロー」という概念は知っていましたが、そこまで深く考えてはいませんでした。やはり資金が無いとビジネスを大きく安定させるために投資をする元出が無く、お金の代わりに自分の労力や時間をかける必要が出てきます。
元々心許ない預金残高が、事業への投資でみるみる減っていくのを見るのは健康にもよくありません。ある程度ベースのキャッシュフローを生み出すしくみを作っておけばよかったと、私の場合は後悔しました。

また、自分のやっていることを広げてくれたり助けてくれるのは「」だと思います。色々な人に助けられて、続けられていると思っています。自分のやりたいことを前職での繋がりがあった人などに話していたことで、ビジネスパートナーとなる人を紹介してもらうということもありました。」

今後の展望を教えてください!

横山さん「長期的には果物だけでなく、日本の中小販売者が海外に打って出ていくしくみを提供し・サポートするビジネスを作っていきたいです。そのための実績として、果物が少しずつできていることはいい傾向だと感じています。 

海外での販売は、商品、マーケティング、商習慣、貿易、ロジスティクス、等の各セクションを網羅して初めて実行できます。最新のテクノロジーもどんどん取り入れながら、持続的に販売を続けられるノウハウの蓄積と提供を続け、海外市場で国内市場のように販売をする国内事業者を増やしていきたいです」

 

 

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