スタハマガジン|TOKYO創業ステーション 丸の内 Startup Hub Tokyo

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オンラインショップの商品はどうやって仕入れる?

コンシェルジュ通信では、スタハで実施しているコンシェルジュ起業相談の事例をもとに、少し発展的なトピックスをご紹介します。

 

今回の担当は、大森渚コンシェルジュです。

コンシェルジュ 大森 渚

早稲田大学大学院修了後、株式会社フェリシモで女性向けファッションの商品企画、Webディレクターなどを経験。メーカー直送型事業や顧客向けSNSの立ち上げにも参画。2011年に中小企業診断士として独立、2013年に株式会社オージュ・コンサルティング設立。エンドユーザー向けの販売促進に関するコンサルティングが専門。2019年4月より、ガーナの生地と日本縫製のアパレルブランド「Cherry et Cacao(チェリエカカオ)」を立ち上げ、運営している。「企業の強みを引き出し、整理し、伝える」ことを得意とし、年間60社以上を支援。

Q:オンラインショップを始めようとしています。商品はどのように仕入れれば良いでしょうか?

A:年間60社以上の販売促進やブランド立ち上げを支援、自らもアパレルブランドを立ち上げ運営している立場から、回答させていただきます!

商品の仕入れ方法はいくつかありますが、以下のような方法が代表的です。

【1】問屋から仕入れる

卸サイトを活用
ネット上の卸サイトで、仕入れたい商品を検索してみましょう。以下のサイトは商品数も多く、人気のある卸サイトです。

NETSEA(ネッシー)
SUPER DELIVERY(スーパーデリバリー) 

問屋街を訪れる
対面で商材を確認でき、商談も可能です。最寄りの問屋街を探し、商品の品質を自分の目で確かめながら購入することができます。東京都内の主な問屋街はこちらです。

・横山町馬喰町問屋街(日本橋/衣料品、服飾雑貨)
・かっぱ橋道具街(浅草/食器、キッチンツール)
・花川戸靴・はきもの問屋街(浅草/靴、スリッパ)
・日暮里繊維街(日暮里/生地、アパレル素材、手芸用品)
・蔵前玩具問屋街(蔵前/おもちゃ、人形、文具)
・浅草橋問屋街(浅草橋/アクセサリー材料、革、手芸用品)

【2】メーカーから仕入れる

展示会・見本市を利用
見本市や展示会の日程を確認し、興味のある商品を見つけたら、その場でメーカーと交渉します。新商品やトレンドの把握など、情報収集の場としても活用できます。展示会の情報は、JETRO(日本貿易振興機構)の世界の見本市・展示会情報で検索してみても良いでしょう。

JETRO(ジェトロ) 

直接メーカーに連絡
特定の商品を直接メーカーから大量に仕入れたい場合には、メーカーの営業部門や販売部門に連絡してみましょう。一般流通している商品であればラベルを確認し、メーカーに直接連絡しても良いでしょう。

【3】海外から仕入れる

海外の卸サイトを活用
海外商品を取り扱いたい場合に有用です。信頼性のある海外卸サイトを調査し、必要な商品をリストアップしてから、条件を比較します。

直接海外のメーカーやサプライヤーに連絡
特定の海外商品を直接仕入れたい場合、海外のメーカーやサプライヤーに直接連絡しましょう。

【4】ドロップシッピングを活用する

在庫を持たずに販売を行う方法です。注文が入ったら自社(オンラインショップの運営会社)ではなく、商品を保有する企業(メーカー)からお客様へ商品が直接発送されます。自社では、在庫の保管・梱包・発送をする必要はありません。ドロップシッピング用の商品を扱っているサイト・サービスに登録するのが一般的です。

【5】自社商品を作る

ご自身が思い描く商品が世の中に流通していない場合、新たに商品を開発したい場合は、自社でオリジナルの商品を作ることを検討します。

OEM(Original Equipment Manufacturer)を活用
OEMメーカーに製造を依頼し、自社ブランド名で商品を製造してもらう方法です。自社に商品製造の知識やノウハウが無い場合に有用です。

直接工場に依頼
工場を見つけて直接製造を依頼する方法です。工場とコミュニケーションを取れる知識やノウハウがある場合、自社で図面や仕様書を用意できる場合に有用です。工場を探すには、下記のような方法があります。

1. インターネットで調べる
例えば、レディスウェアを製造したいのであれば、「婦人服 縫製」「レディスウェア 縫製」「婦人服 OEM」「レディスウェア OEM」などのキーワードで検索すれば、様々なメーカーや工場が検索に上がってきます。対応可能な商品や、ロットを確認した上で、それらのメーカーや工場に直接連絡を取ってみても良いでしょう。

2. 展示会・見本市に足を運ぶ
その分野の展示会・見本市に足を運んでみると、「小ロットOK」「OEM承ります」といったパネルを掲げているメーカーや工場がたくさんあります。また、サンプルがあれば実際の仕上がりのクオリティを確認できます。そのようなメーカーや工場の担当者に声をかけ、ざっくりとした条件を聞いてみるのも良いでしょう。

3. マッチングサイトを使う
工場や職人さんと直接やり取りができるマッチングサイトを活用するのも1つの方法です。マッチングサイトを活用すれば、比較的小ロットでの生産も可能になります。例えば、アパレル製造であれば、下記のようなマッチングサイトがあります。

nutte(ヌッテ)
Sitateru CLOUD(シタテルクラウド)


商品の販売やオリジナルブランドの立ち上げには、仕入れや製造以外にも、乗り越えなくてはいけないステップがたくさんあります。書籍はもちろん、TOKYO創業ステーションの起業相談やセミナーなど、いろいろな手段を活用して情報収集してみてくださいね!

 

コンシェルジュ 大森渚

 


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