コンシェルジュ起業相談でよくある質問を、Q&A形式でご紹介します。
Q:起業に向けてアイデアを発想するにはどんな方法がありますか?
A:アイデアの発想にはいろいろな方法があります。今回は初心者でも取り組みやすい2つの方法をご紹介します。
まず、起業アイデアを考える際には、これら3つの要素が揃うことが理想的だと言われています。
- 自分が好きなこと
- 自分が得意なこと
- 世の中の役に立つこと
ただ、「好きなことが見つからない」「得意なことがない」という相談もよくあります。そんな方でも心配いりません。これからご紹介する2つは、初心者でも取り組みやすい方法です。
Ⅰ. 世の中の「不」や「負」に着目する方法
身の回りや自分自身が感じるネガティブな事柄に目を向けてみましょう。
- 「不満」 例: 通勤時間が長い、ネットショッピングで返品が面倒など
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「不快」 例: 夏の暑さ対策が十分ではない、靴が長時間履いていると痛いなど
- 「不便」 例: 高齢者が使いやすいスマートフォンが少ないなど
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「負担」 例: 家事の時間が多すぎる、税金申告が難しいなど
- 「負荷」 例: 運動が続かない、栄養バランスのある食事を作るのが大変など
これらの「不」や「負」に気づいたら、その解決策を考えてみてください。例えば、「通勤が長い」という不満を解消するために、通勤時間の中で楽しめるサービスを考えたり、そもそもの通勤を無くしたりする意味で、リモートワークの環境をより簡単に整えられるサービスを 提供する、などが考えられます。皆さんの毎日の中に少なからず不や負が存在すると思います。先ずは、それらをピックアップするところから始めてみましょう!
Ⅱ. 既存の商品やサービスを分解して考える方法
次にご紹介するのは、すでに世の中にある商品やサービスに着目する方法です。この方法では、既存の商品やサービスを、以下 7 つの観点(5W2H)で分解した上で、顧客をより幸せにするには「分解した要素の一部」をどのように変更したら良いかを考えます。
- Why(何を成し遂げるためのビジネスか)
- Who(顧客は誰か)
- What(どんな価値が提供されているか
- When(いつ提供・利用されているか)
- Where(どこで、どんなシーンで提供・利用されているか)
- How(具体的にどんな商品・サービスが提供・利用されているか)
- How much(いくらで提供・利用されているか)
例えば、若年層向けのフィットネスプログラムを「高齢層向け」に変更してみたり、都市部向けの商品を地方向けにアレンジしてみたりすることで、新しいアイデアが生まれます。
アイデアを浮かびやすくするコツ
これらの方法を使えば、ゼロから考えるよりもグッとアイデアが浮かびやすくなります。また、一度きりではなく、何度でも再現性を持って新しいアイデアを出せるのも大きな魅力です。
起業のアイデア発想に正解はありません。何よりも、自分の好きなことや得意なことを見つける努力や、世の中を観察して「不」や「負」を探す目を養うことが大切です。どちらの方法も楽しみながら挑戦してみてください。小さな気づきが、やがて大きなビジネスチャンスに繋がるかもしれません! もし、それでも迷ってしまうようなときは、ぜひコンシェルジュにご相談ください。皆さん、お一人おひとりの成功を心から応援しています。
コンシェルジュ相談では、起業にまつわる様々な課題をご相談者とディスカッションし、客観視点からアドバイスを行います。ぜひご利用ください!