Startup Hub Tokyo Magazine|TOKYO創業ステーション 丸の内 Startup Hub Tokyo

イベントレポートや先輩起業家のインタビュー、コンシェルジュに聞く起業相談でよくある相談事例など、 Startup Hub Tokyoのおすすめ情報が満載のWEBマガジンです。ぜひチェックしてください。

Startup Hub Tokyo Magazine
Startup Hub Tokyo Magazine

カテゴリー

7日間で実践!資金・人脈・経験ゼロから始める起業の第一歩

これから起業を目指す方にとって、
「何をどう始めたらいいかわからない」
「自分は起業するために必要な要素を持っていないからできない」
と考えすぎて動けなくなっている⽅も多いのではないでしょうか。

今回ご紹介するセミナーでは、資金・人脈・経験の3つを軸に、7日間で動き出すためのミニアクションプランを講師とともに考え「実際に行動する一歩」へとつなげる実践的な内容をお話しいただきました。

講師紹介

雲丹亀 真穂氏
(office K&M代表)

慶應義塾大学卒業後、テレビ局・市役所勤務を経て2016年に独立。「経験・人脈ゼロから始める起業法」という独自手法を生み出し、これまで2000名以上の起業家をサポート。たった1度の月収100万より、本当に好きなコトで叶える年収750万を提唱し、達成したクライアントは延べ200人以上。

現在は起業スタートアップセミナーやSNS活用講座、創業講座などを通じて、「等身大で起業する」仲間づくりに取り組んでいます。

起業は「準備の量」より「一歩目の質」で勝負!

雲丹亀氏は元公務員であり、起業した当初は知識ゼロ、経験ゼロ、営業苦手、人脈ゼロ、SNSのフォロワーは家族のみという状態からのスタートでした。「決して器用にできたわけではなく、うまくいかないと感じる中で、三歩下がって、さらに二歩下がって、それでも一歩だけ前に進む」という地道な行動の継続によって事業を軌道に乗せてきたそうです。

雲丹亀氏
「多くの人は起業を前に『準備不足では?』と不安になります。創業スクールなどで見ているとずっと準備している人が9割です。しかし、完璧な100点を目指す必要はありません。20点でもいいのでまず出すことが大切です。ほとんどの起業家は、事業が未完成のまま始めています。

3つのゼロを乗り越える戦略

起業時に不安になりがちな資金・人脈・経験ゼロという3つの課題。雲丹亀氏は、自身の経験と多くの支援実績から「その3つは意外と乗り越えられる」と語ります。セミナー冒頭では、この3つのゼロをどのように突破していくのか、その具体的な方法が紹介されました。

①「資金の壁」を乗り越える!低コストな始め方
雲丹亀氏

「もちろん、資金はあればあるほどいいですが、手元に十分な資金がないと起業できないという考えは思い込みです。資金の壁を乗り越えるためには、できるだけ低コストで小さく始めることが重要になってきます。例えば、高額なアプリ開発の前にLINE公式やnoteで代替できないか試したり、物理的な場所が必要ならシェアカフェを利用したりしましょう。申請できそうな補助金や助成金について相談することも有効です。」

実際に、雲丹亀氏も公務員時代は副業が禁止されていたため、最初は報酬を伴わない形でウェブライターの業務に関わることから始めていたそうです。

②人脈は広さより深さを重視

多くの方が「人脈が広くなければ成功しない」と思い込みがちですが、雲丹亀氏は「広い人脈よりもまず『1人のファン』を作ることが大切」だと強調します。だからこそ、身近な10人に事業への熱意を伝えること、そしてママ友1人も大切な人脈として大事にするべきだといいます。

また、SNSで発信すべきことはサービスではなく、「誰のどんな未来をハッピーにしたいか」という背景や熱意です。そうした発信が、共感してくれる真のファン作りにつながります

③経験や資格より「逆算型の検証」

雲丹亀氏
「経験についても、資格や実績がなければ価値提供できないという思い込みを持ちがちですが、経験は資格を取ってから積むものではなく、『逆算型』で積むことが大切です。具体的には、ココナラやストアカなどのスキルシェア・プラットフォームを活用し、安価でモニターを数多く実施します。その中で、『誰のどんな悩みを、どう変えられるのか』を検証しながら経験を重ねていきます。 そして最初の一人に対しては、無料や低価格であっても全力で向き合うこと。その姿勢が信頼を生み、次の有料顧客へとつながっていくのです。」

「HOW」の構築術

雲丹亀氏
「無形商材の分野は競合が多く、同業他社と同じことをしていてはファンは増えません。その鍵となるのが『あなたならではのメソッド(HOW)』です。」

雲丹亀氏は、「競合が多い中で、ただ『現状を理想に導く(成果=WHAT)』を提示するだけでは、差別化は難しい」と述べています。
成功のために重要なのは、『この方法であなたを幸せにします』という HOW(方法論) を磨き上げること。自分にしかないオリジナルの方法論があるからこそ、顧客は『ここにしかない』と感じ、たとえ単価が高くても、あなたを選ぶファンになっていくのです。

雲丹亀氏は公務員時代に「市役所の面接で高得点を取った経験」強みにし、それを活かした面接のレクチャーを無料で行うお茶会という最初のMVP*1を作ることからスタートしたそうです。この「自分が語れる領域で勝負する」姿勢が、独自のHOW構築の出発点です。

雲丹亀氏「この独自メソッドは、一般的な成果(WHAT)に、あなたならではの方法論(HOW)を掛け合わせることで生まれます。この『ここにしかないHOW』こそが、競合との違いを明確にし、あなたの最大の武器になります。」

資金をかけずにサービスを検証!3つの方法

雲丹亀氏が、元公務員として「3つのゼロ」から起業に挑戦した実体験をもとに、資金をかけずにサービスを検証するための3つの方法を紹介します。起業は特別な才能や能力が必要なものではなく、継続する力によって成果が積み上がっていく世界です。

①無料・低単価で「時間」を借り、ヒアリングを徹底
雲丹亀氏

「お金を求めるよりもまずは顧客の時間を借りて徹底的にヒアリングすることが成功への近道です。経験ゼロの方は、無料や数千円程度の低単価で完成品ではないMVP(お試し施策)を提供し、『率直にどう思われますか?』『改善すべきところは?』などと正直な意見を直接聞くことが大切です。このとき、事前・事後アンケートは必須です。特に事前アンケートには、顧客の未来ハッピーの答え、つまり本当に叶えたい願望が詰まっています。

② SNSで「概念」を発信し、ファンを集める
雲丹亀氏

「先述した通り、資金や人脈がない段階でSNSをうまく使うことは、共感者(ファン)を集めるために有効な手段です。発信のポイントとして、『どういう人の未来ハッピーを叶えたいか』というあなたの背景や想いを言語化して届けることが大切です。」

実際に雲丹亀氏は、公務員を辞めたいと悩んでいた頃、「うつブログ」を通じて自身の正直な思いを発信していました。その率直な発信に共感が集まり、商品がまだない段階にもかかわらず、予約フォームから2人の申し込みがあったそうです。
このように、考え方や想いへの共感が、やがて顧客獲得へとつながっていくといいます。

③インフラ(フォーム)を整備し、売れる準備を整えよう
雲丹亀氏

「まだ事業内容がふんわりした状態であっても、『売れる準備』を整えましょう。無料のGoogleフォームなどで申し込みフォームを作り、決済リンクを準備しておくことで、『いつ注文が入っても大丈夫』という状態になります。この準備が整うと、『売らなければ』という焦りのマインドから、『売りたいという積極的なマインドへと変わり心が進みやすくなります。この準備しているかどうかが大きく夢を実現できるか、自分の行動を途中で止めてしまうかの明暗を分けます。」

7日間のミニアクション プランを作ろう

雲丹亀氏
「これまでのお話で起業初期に行動が止まってしまうという課題がありました。完璧な状態を目指すのではなく、できることを継続して行うことが重要です。準備の量ではなく、『一歩目の質』を高めるために 7日間のミニアクションプランを宿題として作ってみていただけたらと思います。」

1日目 自分の強みを3つ書き出す
 自分の「好きなこと」や「人から褒められたこと」を振り返り、自分の強みを整理しましょう。

2日目 助けたい相手を1人だけ書く
「夜も眠れないほどの悩み」を抱え、それを解決することで「想像以上のハッピー」を叶えてあげたい。そんな顧客を思い描き、具体的なターゲットを明確にします。

3日目 SNSで投稿スタート
セミナーを受けて気づいたことやセミナーレポートなど、内容は何でもかまいません。まずはSNSで何かしら発信をしてみましょう。

4日目 サービスの仮タイトルを付ける
1日目
の強みと2日目のターゲットを掛け合わせ、無料から数千円で提供するMVP(お試し施策)の具体的なタイトルを決めます。

5日目 10名にヒアリング実施
「10名にヒアリングすることは少しハードルが高い」という方は、まず身近な人に「こんなことをやりたいと思っているけど、どう思う?」と 聞いてみるところから始めてみてください。

6日目 申込フォームと決済リンク準備
「いつ・どこから・誰が来ても大丈夫」という状態にしておくと、心が整い、ビジネスは一気に進みやすくなります。実際の申し込みがまだ先だとしても、まずは申込フォームと決済リンクを作りましょう。

7日目 募集スタート
完璧を目指さず、まずは20点でも構わないので市場に出すという経験を積みましょう。例えば「私と無料でお茶を飲みながらお話できる会」といった簡単な企画で構いません。

雲丹亀氏
「特別な才能よりも継続力こそが成功の鍵。この7日間のミニアクションプランを実践することで、『20点でもいいのでまず出す』という具体的な行動が促進され、心理的なハードルも乗り越えやすくなります。特に6日目や7日目のアクション(申込フォームと決済リンク準備、募集スタート)は、起業を特別なことから現実的なことへと捉え直すきっかけになり、次の一歩を進みやすくなる変化をもたらします。」

雲丹亀氏
「この計画を土台に、MVP(お試し施策)を市場にだし、ヒアリングを通じて顧客の声を集めながら改善を重ねていく。そのサイクルを回していきましょう。この7日間を通じて、あなたは『自分の語れる領域で勝負するための土台を築きます。顧客の声をもとに独自のHOW(方法)を磨くことで、競合を意識せずとも選ばれるあなただけの商品が構築できます。完璧な計画を待つのではなく、まずは最初の一歩を踏み出してみませんか?」とのエールをいただき、イベントは終了しました。

 

\イベントをチェックしたい方はこちら/

startup-station.jp

*1:MVP(Minimum Viable Product :実用最小限の製品)