スタView!とは、TOKYO創業ステーション(以下:TSS)を利用して起業した”先輩起業家”をお招きし、起業のアイデアを実際に事業化するまでの道のりをコミュニティマネージャーがインタビュー形式で紹介するイベントです。
今回登壇してくださったのは、株式会社フロウカ 代表取締役の児玉 佳奈さん。
取り組まれている事業について、そしてTSSをどのように利用されたのか、また役に立ったサービスなどについてお伺いしました!
児玉 佳奈氏(株式会社フロウカ 代表取締役)
大学卒業後、株式会社アサツーディ・ケイへ入社。2016年アビームコンサルティング株式会社へ転職。日本及びタイにてクライアントの経営課題解決の支援に従事。自分自身の視野が広がり、挑戦してみたいことが増えてきた2020年3月末、コロナ禍の開始と共に同社を退職し独立。2年弱のフリーランスとしての活動を経て、2022年1月株式会社フロウカを設立。現在は、企業様向けのコンサルティングサービスを通じて各企業様が描く未来を実現するご支援を、そして、夢を持つ大人たちが挑戦できる場所を創りたいという想いから、「〇〇したいをカタチにプロジェクト」を通じて、アパレル事業やカフェ事業など、個々人が描く夢、未来を叶える事業立ち上げの在り方に挑戦中。
株式会社フロウカ【URL】https://flow-ka.com/
- 児玉さんの起業までの流れ
- 事業内容について教えてください
- TSSを利用し始めた頃、起業準備はどのくらい進んでいましたか?
- 当時役に立ったTSSのサービスはありますか?
- 起業してから大変だったことはなんですか?
- フリーランスから法人にうつしたのはなぜ?
- 今後の展望を教えてください!
児玉さんの起業までの流れ
2020年3月 TOKYO創業ステーションのメンバー登録後、1か月後に退職
2020年7月~ イベント参加
2020年8月~10月 起業相談
2022月1月 株式会社フロウカを設立
2022年1月~3月 TOKYO-DOCAN 第12期に参加
事業内容について教えてください
児玉さん「大きくふたつありまして、ひとつは対企業様向けコンサルティング事業です。企業様の「ありたい姿」を共に目指し、目の前の経営課題を解決していくコンサルティングサービスを提供しています。主なご支援の領域は、新規事業の立ち上げ、DXの推進、マーケティング施策の検討などです。
ふたつ目は、「“〇〇したい”をカタチに」プロジェクトというもので、その名の通り、誰かが思い描く「(事業として)〇〇したい」を共にカタチにしていく事業です。やりたいことに対してどうアクションをしたらよいかわからない方と一緒に、私が事業に入ることでカタチにしていきます。大変なこともわからないこともたくさんありますが、独りではなく一緒にがんばれる仲間が居ることで、好きなことが仕事になる体験を提供しています」
TSSを利用し始めた頃、起業準備はどのくらい進んでいましたか?
児玉さん「 個人事業主として走り出すことは決まっていて、開業届などの準備をすすめていた頃かなと思います。その頃は、目の前の生活費をどう稼ぐのかとか、初めて「児玉佳奈」として受ける案件でどう価値を出していくのかということを考えるのに精一杯でした。
また当時はコロナ禍の始まり。世の中の全てが一旦停止していたような状態で、実際にセミナーなどに参加し始めたのは、私自身もニューノーマルに多少なりとも慣れた7月頃からでした」
当時役に立ったTSSのサービスはありますか?
児玉さん「特に役に立ったのは、起業相談と、TOKYO-DOCAN(トーキョードカン)のふたつです。
起業相談は、準備初期時に「こんなことをやりたい!って思ってるけど、何からどうしたらいいんだろう」という状態だった私にとって、無料で先輩起業家でもあるコンシェルジュに起業相談ができるというのはとても魅力的でした。
例えば、地元に関わる仕事をしたいがとっかかりがわからなかった時、コンシェルジュのプロフィールで得意な相談項目に「地方創生」と記載のある方に相談しました。コンシェルジュからは「そういうことをやりたいのであれば、〇〇やXXなどに話を聞いてみたら?」と具体的な次のアクション先を示してもらったり、とても多くのヒントを頂いたことを覚えています」
児玉さん「TOKYO-DOCANは、これまでの人生において最も影響を与えたことのひとつと言っても過言ではないと思います。忖度とかじゃなく真面目に(笑)
当時、仕事をすすめるうえでどことなく「孤独感」に苛まれ苦しい日々を過ごしていた時、締め切り間近のTOKYO-DOCANの存在を知り、その頃妄想していたビジネスアイディアで応募しました。
DOCANのプログラムは8週間かけて事業の立ち上げに関わるプロセスを一通り実践してみよう!というもので、教科書的には知っていることでも、実際にそのすべての工程を限られた時間内でやるのはとても大変でした。
プログラム自体の学びも非常に実り多いものでしたが、それ以上にDOCANで出会った仲間との出会いは何にも代えがたいものになりました。卒業してからも継続的に交流は続いていて、なかには一緒に事業を立ち上げてみたりと、ご縁が続いているメンバーも多くいます」
起業してから大変だったことはなんですか?
児玉さん「フリーランスのコンサルタントとして活動し始めた頃は、会社の看板がないことで、自分の実力が試されているような感覚でした。会社員と同じマインドではダメで、相応の腹を括ってしっかりとクライアントと向き合うことが必要です。
ですが、自分としては精一杯向き合っているつもりでも、それが果たしてクライアントの視点からもそう感じてもらえているのかは正解がわからない状態。ふとした瞬間に「自分、いま、大丈夫そう?」っていう不安感と向き合うことが大変だったなと思います。法人化した今でもその不安感と常に向かい合わせであることは変わりません。
法人化したあとは、資金に関することとか、限られた時間をどの事業にどう割くのかとか、大変な要素は上げたらキリがありません。が、特筆するとしたら、一緒に働く人たちに気持ちよく、かつ期待値以上のパフォーマンスを出してもらえるかといったいわゆるチームマネジメントは私にとって課題だと思っています」
フリーランスから法人にうつしたのはなぜ?
児玉さん「一番のキッカケは、資金繰りに関する部分でした。そもそも、会社員からフリーランスになったのは、自分を自由にしてみようと思ったから。自由なフリーランスとして活動をしていきながら、私自身がやっていきたいことの内容や規模感を長い目で考えた時、個人事業主よりも法人の方がより大きなパワーが出せると考えたことが大きな動機です。
ただ、フリーランスを経て法人化することがすべての人にとっての正解ではないと思っています。それぞれのやりたいことのボリュームに合わせて選択をしたら良いと思います」
今後の展望を教えてください!
児玉さん「会社を作ったときに描いた、人生を楽しいと思える人をひとりでも多く増やしたいと考えています。しんどい時も楽しめるくらい夢中になれることに時間を費やして、活き活きとエネルギーに溢れる大人たちが増えれば、世界もきっと明るくなる、はず!
今後の2~3年で達成したい展望は、今の事業を単体で圧倒的に黒字化をさせること。黒字化させられた事業は、カーブアウトして子会社化していきたいと考えています。いつか、フロウカホールディングスなんてものが生まれる日がきたらいいなと考えています。
そして、もっとその先の未来を見据えた私自身の展望は、ずっと思い描いている教育事業をカタチにし、世界に広めていきたいです」
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