スタハマガジン|TOKYO創業ステーション 丸の内 Startup Hub Tokyo

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スタハのツギ#1 スタハ卒業のあとはどうする?次のステップ先を見つけよう~ものづくり拠点編~

Startup Hub Tokyo 丸の内は起業の種を見つける場所。

起業の種を見つけたあとに、次のステップとして活用できる支援施設・プログラム・イベント※などを紹介するイベント「スタハのツギ」がこの春からスタート!

※東京都内の各区町村が運営または東京都公認の施設に限定しています。

 

第1回目のテーマは「ものづくり拠点」。
東京都にはものづくりに縁が深い地域が多くあり、地元産業を盛り上げる目的でものづくり関連の支援施設があります。

今回は、アプリ開発やソフト、3Dプリンターなどを使ったものづくり支援施設に加えて、ファッションの起業支援をしている施設の方をゲストに迎え、各施設の特徴について紹介していただいた様子をグラレコを交えながらレポートします!

▼スタハのツギの詳細はこちら

今回紹介する「ものづくり拠点」

登壇していただいたのは、荒川区からイデタチ東京の児玉あゆこさん、千代田区からDMM.make AKIBAの浅田七星さん、港区から港区立産業振興センターの永井恵梨さんの3名です。

日暮里繊維街にあるファッション特化型施設!

児玉さんイデタチ東京は、全国有数の繊維問屋街である日暮里繊維街に位置し、ファッション特化型の起業支援施設です。24時間365日利用でき、最大3年間の入居が可能です。

入居メリットの特徴としては、1事業者に対し、起業・経営の相談ができるインキュベーションマネージャーと、弁護士や専門家などを含む計11名からの支援が受けられる体制となっていること。起業初期に成長機会や事業基盤をつくることができます

また、荒川区の専門家相談や各補助金・助成金の支援に、卒業後の賃料補助などの支援を受けることもできます。

繊維街発の面白い人(起業家)の輩出を目指しており、ビジネススケールというよりは、話題性のある起業家さんを歓迎しています。日暮里から世界を目指したい方、地域にコミットしたい方、テックやAIからファッションに参入したい方など、「こうありたい!」という野望を持ってきていただければ、その理想と現実の差分を埋めることをイデタチで支援していきます。

現在入居者は9事業者おり、そのうち3事業者はStartup Hub Tokyoのメンバーです。まさにスタハのツギ、ですね。」

年に4回、入居者懇親会なども実施

3Dプリンターから工具も充実!個人から大手企業も利用する施設

浅田さんDMM.make AKIBAは、アイデアを形にするための支援をおこなうモノづくりプラットフォームです。24時間365日利用可能で、3Dプリンターや工作機械やレーザーカッターなどが置いてあるファブスタジオというエリアと、会議や作業する場として利用できるコワーキングのエリアがあります。

初心者の方でも安心してご利用いただけるように、機材の使い方や相談にのる経験豊富な技術スタッフや、資金調達や協業先の相談にのるコミュニティマネージャーがサポートしています

利用されている方は、ものづくり系のスタートアップの方が中心ですが、個人でアクセサリーを作られている作家さんやクリエイターの方、大手企業や地方の製造業の方などさまざまな方がいらっしゃいます。

“ものづくりのプロ”であるテックスタッフがサポートしてくれる

機材は、パーツや筐体の試作開発、ノベルティ製作などにご利用いただけるデジタルファブリケーション機材に、ものづくりのベースとなるような工作機械やハンドツールなどもたくさんあります。材料さえ持ってきていていただければ施設の機材ですぐに製作に取り掛かることができます。

▼DMM.make AKIBAの機材一覧

また、DMM.make AKIBAはさまざまなパートナー、サポーター企業と連携して会員さんのサポートをさせていただいています。

ものづくりをするなかでバックオフィスや資金調達、部品調達などバリューチェーンそれぞれの課題がありますが、コミュニティマネージャーが相談にのり、連携先の企業や町工場さんをお繋ぎすることが可能です。」

最新のクリエイティブ機器に加え多彩なイベントも実施。区の支援相談もしやすい

永井さん港区立産業振興センターは、企業・人・地域を一つに結びつけ、最新の情報や技術を提供する未来発展型の産業振興拠点となる施設です。土日祝も営業しており、港区民以外の方でもご利用可能です。施設は大きく3つあり、コワーキングスペース、ビジネスサポートファクトリー、貸出施設で構成されています。

コワーキングスペースではドロップイン、定期・登記利用ができ、ビジネスやクリエイティブに役立つ書籍や雑誌の閲覧や、作業スペースとして利用いただけます。また会員交流イベントやニーズマッチングの場も実施しています。


ビジネスサポートファクトリーでは、フルカラー3DプリンターやアパレルCADなど、さまざまな分野の最新クリエイティブ機器があります。使いたいときに予約してもらい、試作づくりに使える場所となっています。貸出施設はホール・研修室・会議室など用途に合わせた利用が可能で、プロジェクターやマイクなど備品設備も充実しています。

施設のおすすめポイントは3つありまして、まず1つめは多種多様なイベントを実施していることです。シード・アーリースタートアップ向けのセミナーや、ファッションテックにフォーカスしたイベント、3Dプリンターの使い方講習などを行っています。

また、港区や近隣で活躍する企業の展示・ミニセミナー・交流会を行ったオープンイノベーションフェアを実施したり、渋谷区とコラボしたweb3関連のスタートアップによるピッチ交流会なども実施しました。

2つめは最新のクリエイティブ機器が利用できることです。ファッションテック、3DCG、ものづくり、メタバース・AIなどの分野で使われる機器を揃えております。例えばXRゴーグルや電子刺繍ミシン、レーザー加工機、UVプリンターなどがあります。

難易度の高い機器は初回に機器講習を行い、クリエイティブコーディネーターが使い方をレクチャーします。

▼港区産業振興センターの機器一覧

3つめは、施設の下の階には港区の産業振興課が入っており、港区の経営相談や支援制度について相談しやすい環境にあることです。信用金庫さんが定期的に施設に来られることもあります。」

施設の入居者さんや雰囲気について教えて!

次に、トークディスカッションとしてStartup Hub Tokyo 丸の内のコミュニティマネージャーから、各施設のおすすめポイントや施設の雰囲気について質問し、パネル形式で回答してもらいました。

Q.どんな方が入居していますか?

児玉さん(イデタチ)「ファッション、プロダクト、テキスタイルなどのデザイナーさんが多く入居されています。女性が11名、男性が5名。20~30代の方が9割といった感じです。」

浅田さん(DMM)「スタートアップではハードウェアもソフトウェアの方もいらっしゃいますし、個人クリエイターやフリーランスの方から大手企業の方まで、多種多様な方が入居されています。」

 

永井さん(産業振興センター)「登記利用されている方は、IT系のスモールビジネスや海外を視野に活動されている方が多いです。港区は大使館が多くあり、施設としても連携を進めており、その点に興味を持っていただいて入居されている方もいます。

また、ビジネスサポートファクトリーを中心に利用されている方は作家さんなど個人クリエイターも多くいらっしゃいます。」

Q.施設の雰囲気は?

永井さん(産業振興センター)「基本的にはもくもくと作業されている方が主ですが、コワーキング内にあるカウンターでコーヒーを配っているのでそこで雑談がうまれたりもしています。午後になると仕事への集中力が切れるためか(笑)、ときどき賑やかになることも。」

 

児玉さん(イデタチ)「施設としては、いろんな人が交じりあった雑多感もありつつ、清潔感があることを目指しています。また利用される方にとってホームベースと思ってもらえるようなコージー(居心地の良い)な場でもありたいと思っています。シャイな方が多いので交流のきっかけ作りをするようにはしています。」

 

浅田さん(DMM)内装がブルックリン風になっていて、レンガ調の壁だったり、床にはアメリカから持ってきた古材を使用していたりとガレージ感のある空間になっていて、わくわくするような雰囲気を感じていただけると思います。

また、長く利用されている方と、新しく利用を始めたばかりの方同士でも隔てなくフラットな関係で交流がされています。OB・OGの方ともコミュニケーションは続けていて、コミュニティマネージャーが現会員と繋げたりすることもあります。」

Q.これまでの一押しイベントを教えて

児玉さん(イデタチ)「株式会社ヘラルボニーの松戸崇弥氏社長にご登壇いただいたイベントです。ヘラルボニーは、ファッションアイテムから事業をスタートさせながら、ライフスタイルブランド運営とライセンス事業を中心に成長されているスタートアップ企業さん。どのようにブランドを成長させてきたのかなどお伺いしました。イデタチ東京のYouTubeチャンネルで視聴できるのでぜひご覧ください!」

▼イデタチ東京のイベント情報

 

永井さん(産業振興センター)「Blender※が分からない人向けの使い方を学べる3DCG制作講座です。実際にCGを作るというのはとても大変なので、やり方がわからないという方にはおすすめです。不定期の開催ですが、無料で参加できます。」

※3DCGアニメーションを作成するための統合環境アプリケーション

▼港区産業振興センターのイベント情報

 

浅田さん(DMM)「創業当時から実施している、つながる交流会です。毎回60~100名ほど参加するこの交流会では、コミュニティマネージャーを介さずに会員さん同士でマッチングや相談が行われ、課題や悩みが解決するということも多くあります。会員でも非会員でも参加できるので、DMM.make AKIBAの雰囲気を知りたいというきっかけにもおすすめです。」

▼DMM.make AKIBAのイベント情報

▼つながる交流会 イベントレポート

Q.気になる施設の見学がしたい!どうしたら良い?

児玉さん(イデタチ)「3つ方法がありまして、ホームページからお問い合わせいただくのがひとつ。2つめに入居者でなくても参加できる起業個別相談会というのを行っているのでそちらに参加していただく。3つめはイデタチの下の階にツムギバという無料のコワーキングスペースがあるのでそちらに来ていただければ、併せてイデタチの見学も可能です。」

▶イデタチ東京のお問い合わせはこちら

 

浅田さん(DMM)「見学ツアーを随時受け付けていますので、ホームページの申込フォームからご予約をお願いします。平日10時~19時で受け付けています。また、オンラインでのご相談も可能です。」

▶DMM.make AKIBAの見学ツアーの予約はこちら
▶オンライン入会相談はこちら


永井さん(産業振興センター)「見学会を週に2回行っています。直接来館していただいても大丈夫ですが、ホームページからお申込みいただくとスムーズにご案内が可能です。」

▶港区産業振興センターの見学会の予約はこちら

 

以上、スタハのツギ~ものづくり拠点編~のレポートでした。

ものづくりをされたい、探しているという方はぜひ見学、無料イベントなどに参加してみてください!

まずは、Startup Hub Tokyo 丸の内のコミュニティマネージャーへの相談もOKです。お気軽にお声がけください。

グラレコでおさらい

レコーダー/ヤマダマナミ(@yamada_graphic

 

 

\イベントをチェックしたい方はこちら/

startup-station.jp