スタView!とは、TOKYO創業ステーション(以下:TSS)を利用して起業した”先輩起業家”をお招きし、起業のアイデアを実際に事業化するまでの道のりをコミュニティマネージャーがインタビュー形式で紹介するイベントです。
今回登壇してくださったのは、株式会社COTUCOTU代表取締役のモタイ 将行さん。
取り組まれている事業について、そしてTSSをどのように利用されたのか、また役に立ったサービスなどについてお伺いしました!
モタイ 将行氏(株式会社COTUCOTU 代表取締役)
演劇、調理師経験を経て、2005年株式会社八芳園(東京都港区)に入社。17年間のキャリアの中で婚礼営業・サービス・CRM・海外事業・経営管理・新規事業構築・VIP対応などの業務に携わる。婚礼業務では25,000組を超える結婚式に携わり、1,000組を超えるクレーム対応を担った。2022年3月に独立し、株式会社COTUCOTUを創業。クレーム対応研修、接遇研修、リーダー研修、組織構築コンサルを請け負う。現在は自身の経験をもとに、クレーム対応方法を可視化させて、主にサービス業(BtoC)を中心に研修・講話を実施。
株式会社COTUCOTU【URL】https://cotucotu.jp/
- モタイさんの起業までのながれ
- 事業内容について教えてください
- 起業を意識したのはいつ頃ですか?
- 起業の準備初期はどのようなことに取り組みましたか?
- 最初の顧客はどうやって見つけましたか?
- 起業準備時、または現在で苦労していることはありますか?
- 今、取り組まれていることはありますか?
- 今後の展望を教えてください!
モタイさんの起業までのながれ
2015年 当時42歳、事業を起こしたいと考え始める
2020年12月 独立を決意
2021年5月 TOKYO創業ステーションのメンバー登録
2021年6月 イベントに参加、起業相談を利用
2022年3月 17年間勤めた会社を退職
2022年3月 株式会社COTUCOTUを設立
事業内容について教えてください
モタイさん「サービス業(BtoC)を対象とした人財育成コンサルティングです。主にサービス業界を中心に企業様の所に行って研修などを行っています。ソリューションはクレーム対応、接遇研修、チームビルディングです。
もともとブライダルの出身で、そこでは1,000件を超えるお客様対応をしてきました。その経験とスキルを活かして、ブライダルの専門学校をはじめ、小売り、医療業界・病院などで研修を行っています 」
起業を意識したのはいつ頃ですか?
モタイさん「2015年ごろ、ブライダルの現場で培った顧客対応の経験が事業になるんじゃないか?と考え始めました。社内で事業を立ち上げるか起業するか熟考した結果、自分のやりたいことを実現するために、起業することを2020年に選択しました。
そこから少しずつ準備をしながら、2022年3月に17年間勤めた会社を退職し、翌日に起業しました。成功する確証があったわけではないので、不安な気持ちは常にありましたが、自分の経験とスキルを広めることで、企業で働く方やお客様の役に立ちたいという想いが強かったことと、後先はあまり考えない性格もあり(笑)、勇気を出して飛び込みました。やりたいことができている現状への満足度は100%です」
起業の準備初期はどのようなことに取り組みましたか?
モタイさん「Startup Hub Tokyo 丸の内で開催されていたイベントへの参加と、起業相談を1回利用しました。起業相談では、事業計画を立てる、販路開拓をするなど、起業するにはどんな準備が必要なのかを知ることができました。しかし、具体的にどう進めてよいのかわからない状態。とにかく行動を起こすため、まずは自分でYouTubeで調べながら学んでいきました。
その勉強と同時に、InstagramとFacebookの運用を始めました。当時の運用目的は、顧客を見つけることはあまり意識しておらず、人材育成に関わる方に響くような見せかたを意識しつつも、自分自身のアウトプットの作業感覚が強かったです。頭の中にある事例や考えを整理していきました」
最初の顧客はどうやって見つけましたか?
モタイさん「私の場合は、前職の繋がりで自分が創業する時もアドバイスをしてくださった方からの紹介で、地方の結婚式場を営んでいる方が最初のお客様でした。
常日頃から自分が起業してやりたいことを周りに発信し、多くの人に会い伝えていたことがご縁を結べた結果になりました。
またSNSからご連絡いただいたケースもあります。投稿に多数のケーススタディをあげており、それが実績PRに繋がりお声かけいただきました」
起業準備時、または現在で苦労していることはありますか?
モタイさん「ホームページの制作と、販路開拓・営業周りです。
ホームページは、Instagramだけではソリューションなど伝えきれない部分があり、集客のためにも必要だと感じていました。しかし、自分自身のITリテラシーが低く、HP作成は苦労しました。ここでもYouTubeを見て、外注はせずになんとか自作で作りました。
販路開拓に関しては、現状は幸いなことに「クレーム対応が好き」という自分の存在を面白がってくれて、口コミや人づてで声をかけていただくことが増えてきました。最近はインスタライブを行っています。ポスト(投稿)を作るよりも喋ったほうが早い、というのが理由ですが(笑)、その時の自分に合った方法でやっていけたら良いかなと思います」
今、取り組まれていることはありますか?
モタイさん「コンテンツつくりに注力中です。クレーム対応の研修って、クレームが起きてからの対応についてお話をされる方が多いのですが、そもそもクレームを起こさないための指標があれば、役に立つのではないかと思って作っています。将来的には、自分以外の人がそのコンテンツを元に指導ができるようになることを見込んでいます」
今後の展望を教えてください!
モタイさん「日本のおもてなし文化を守り、諸外国が日本のおもてなしを真似ていくような状態になることを理想としています。その先には政治ではない国交が生まれると考えています。
サービス(おもてなし)業界でのクレーム対応研修企業として、仲間を作り、個人と企業様のサポートを続けて行く予定です。この仕事は、個々の経験も必要で、考え方が合う仲間を探すのは難しいですが、時間をかけながら目指していきたいと思います」
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